「負けるときには、必ず、負ける理由があるということ。」
「負け組」と言われるのは誰だってイヤですから、「勝ち組」になりたいという願望は誰だって持っています。
だから、自分のことを正確に把握しない癖に、「頑張ろう！！」ということはよく思ったし、自分なりの「我流の頑張り」というのは、よくやっていたようにも記憶しています。
むしろ必死で努力し頑張っているのは、成功者より成功できない方の人なのではないかと気がつきました。
ちょっと、驚くような事を言いますが、「その、頑張る姿勢」こそが、失敗の最大原因だとしたら・・・・・・・・。
「頑張った。」「頑張っている。」という自己意識こそが、失敗の原因であると私は考えています。
人間というモノは、どんな時に「頑張る」ものでしょうか？
その時の自分の心の奥底に有る意識は「このままじゃ、また負けるぞ・・・・失敗するぞ」というものではないでしょうか。
だから「頑張る」・・・・・・・でも、心の底では「失敗を予感している。」・・・・・だから、更に無理な頑張りをする。
「こんなに俺は、頑張ってるのに・・・・・・と、頑張っている自分と現実の成果を見比べてみる。」
その結果「あ〜あ、俺には”才能がない。”とか”運がない”とか”誰かが悪い”とか”タイミングが悪い”とかいう失敗や負けたときの理由探しが始まると、もういけませんね。
「頑張った。」と他人に言われるのはＯＫだと思います。
周囲が「頑張ったね。」と言われるくらいの努力は「幸せに成るためには、最低限必要だと思います。」
でないと、誰も認めてくれないからです。
誰も認めてくれないと、応援者も協力者も出てきません。
そうすると、たった一人ぽっちで「頑張る」しかないから、息切れするのです。
そうして、やがて諦めて挫折する。
これを繰り返すと、周囲も自分すらも、自分自身のことを「信用」しなくなるという最悪のパターンに落ち込む。
「負け組」を自認する我々ならば、周囲の協力や応援がなくて、どうして「幸せに到達」できるのでしょうか？
私はある時に気がつきました。「負け組」というのは、例えて言えば「草食動物」です。
「勝ち組」の人々というのは、ライオンや虎のような「肉食獣」です。
これはとても大事なことなので、しっかりと意識して頂きたいと思います。
「負け組」には「負け組」の「幸せになる方法」があるのです。
鹿や羊が、ライオンや虎の真似するから、根本的に無理があるのです。ですから、続かないし、無理を重ねるから「頑張る」という現象を生む。どう考えたって「勝てる道理」がないから「頑張るしか方法は無かった」のかもしれないですね。
だって、もしも、「羊」が「ライオン」に勝ったら、それはおかしな事だし、自然の摂理に反しますよね。
「鹿」が「虎」を追っかけ回しているような状態は不自然ですね。
自分のことを、しっかりと「負け組」＝「草食動物」・・・・「鹿」や「羊」や「シマウマ」だということを受け入れましょう。
もう、「ライオン」や「虎」に憧れるのは、止めにしましょう。
そうして無駄な憧れや無駄な頑張りをストップして「立派な鹿」「立派な羊」「立派なシマウマ」になることを考えましょう。
「勝ち組」とか「負け組」というのは、単に、同じ土俵で比べて、どちらが強いとか弱いとか比べているに過ぎないと思いませんか？
我々が生きて行く上で大事なのは「自分が幸せか、どうか？」が大事であって、「強い」とか「弱い」とか、「勝った」とか「負けた」とかというのは、そんなに大事なことではないのではないでしょうか。
「負けるときには、必ず、負ける理由があるということ。」
我々は、「シマウマ」や「羊」や「鹿」なのですから、「ライオン」や「虎」と戦えば、必ず負けます。
だから戦わなければ良いのです。戦わなければ決して、負けません！！
我々は「平和を好む、草食動物なのです。」
だから、誰かを殺してその肉を喰わなくても、我々なりの生きて行く方法は立派にあるし、また、草食動物として立派に「幸せになる道」が用意されているのです。
我々に大事なことは「勝つこと」ではなく、周囲から認められ「協力してもらうこと」「応援してもらうこと」なのです。
それが「草食動物」の生き方の基本だと思います。
弱い弱い「草食動物」でも、集まって集団の「群れ」になると・・・・・・どうでしょうか？
又、我々の「草食動物」の最大の特徴は何でしょうか？
そうです。
我々草食動物は、肉食獣が居なくても生きていけます。
肉食獣は、我々が存在しなくなると喰うものが無くなって死滅してしまいますが、我々草食動物は肉食獣が居なくなると、もっとハッピーに暮らせます。
また、一般的に弱い草食動物は「眼」「耳」「鼻」のような感覚器官にこそ、活路を見いだせば良いのです。
肉食獣と一定の安全距離を保てば良いのです。
貴方の周囲にいる「肉食獣」という「勝ち組」は、我々草食動物である「負け組」が存在しないと、「勝ち組」にも成れないし、「勝てないと、自分の存在すら維持できません。」
やがて、消えて無くなります。
肉食獣の生き方は「奪い合い」の生き方です。
草食動物の生き方は「分かち合い」の生き方です。
私の大好きな書道家の相田みつをさんの作品に・・・・・・・
「奪い合えば、足らぬ。 分かち合えば、余る。」というものがあります。
とても大事な「教え」だと思います。
→続きを読む（第３部 世の中には「一定のルールがあるということ。」）
第１部 「ようこそ！！「負け組の王国」へ！！」
第４部 再度「３つの重要なルール」
第５部 「成功する人は誰よりも一番失敗した人である。」
（文責：高田雅夫）
|
