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 時間と幸せ

「読書はいい。でも・・・・・」

 読書はいい。僕は、他人(人だけじゃなく、今の自分以外の全ての物)によってのみ、人は成長できると思っているので、自分の好きな人と自分の好きな時に出会える読書は、僕にとって非常に素晴らしいものです。活字も自然と覚えることができるし。

 でもその素晴らしい読書にも、素晴らしさゆえの罠も潜んでいる。
 それは、本に書いてあることを、何でも鵜呑みにしてしまいがちになるということである。それが自分の好きな著者なら、なおさらである。考え方が大きく影響され、人生観が変わることさえある。


コラムニスト:中村翔
ナカムラショウ 1982年生まれ。大学を休学する傍らで家庭教師派遣業、投資などで人生を模索中。得意の格闘技で世の中に宣戦布告!

 でも、そこに自分の考えが1つもないのなら、それは「成長」ではない。「真似」である。1冊を読み上げる内に、その著者の世界観に浸り、洗脳されたと言ってもいいのかもしれない。

 ある情報をインプットする時、その情報を直接インプットするのではなく、1度、自分というフィルターを通して考え、納得し、初めてインプットする。それが本当の意味での「成長」だということができると思う。
 情報という側面から見ると、「成長」とは、「情報量の多さ」ということができる。では、本当の意味での情報とは何か??

 結論から言えば、本を読むだけでは、本当の意味での情報を得ることはできないと思う。わかりやすい例が、グルメ本を読むことであろう。グルメ本には、その料理の写真があり、とてもよく描写、説明されており、そそられる。でも、決して味がわかることはない。当たり前だけど、料理の本当の味は、食べてみないとわからない。
 そのようなことは、グルメ本だけでなく、いかなる本にもあてはまる。本を読み、ある考え方に感銘を覚えたとする。しかし、それが実行できるものなら、実行・経験しないと本当の意味での情報を得たことにはならない。
 でも、そんなことを忘れ、本を読んだだけで、全部理解できたような錯覚を覚えることはよくある。何度も言うが、それは本当の意味での情報を得たことにはならない。

 本から何か情報を得る時は、「考える・納得する・経験する」などの自分というフィルターに、一度通してからインプットすることで、初めて本当の意味での情報を得ることができ、「成長」することができるのだと思う。


(文責:中村翔)


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