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 お金と幸せ

「善ちゃんのマネー塾」 第6章 老後資金について


 人生における3大資金として過去3回に渡って、教育資金・住宅資金を見て来ました。今回は、その最後として老後資金を考えてみたいと思います。老後資金について考える場合、年金に関する事柄は避けて通ることが出来ません。しかしながら、この話題は公的年金や企業年金など非常に広範囲に及ぶため、それに関しての詳細は個別に別の機会に考えてみたいと思います。

 ここではライフデザイン(それぞれの人生の生き方・価値観・こだわり)の考え方を中心に、いかい幸せな老後を迎えるのか・その為に今からどう準備していけばいいのかと言う視点でお話してみたいと思います。

コラムニスト:善ちゃん
善ちゃん 1961年生まれ。フィナンシャルプランナー。旅行代理店、住宅メーカー勤務を経て、企業系FPとなる。妻と子ども2人、愛犬(テトラ)に囲まれて、Jazzを聴くのが至極の時間。他に、コーヒーを楽しむ、山登りなどの趣味を持つ。


◆ 少子化が及ぼす影響

 新年を迎え新聞各社はこぞって少子化の話題を一面に取り上げています。高齢化と合わせて21世紀の日本を考える場合、この少子化の波は様々な局面にその影響を及ぼすことになると考えます。老後資金を考える時、年金の話は避けて通れないとお話しましたが、この少子化による公的年金の財政悪化は今後益々深刻になって行くことが予想されます。昨年成立した年金改革法案は、出生率(一人の女性が生涯に産む子供の数)が1.3を下回らないことを前提に将来に保険料負担と年金給付を決定していたのですが、その前提が崩れる結果(出生率:1.29)を政府が発表してのは法案を成立させた後のことです。こんな政府のアンフェアーな対応を目の当たりにすると、私を含めて多くに方々が将来の年金システム自体に疑問を感じてしまうのは避けられないのではないかと思うのです。このまま自分達が退職する60歳くらいになって、果たして今の公的年金の仕組みがしっかりと機能しているのだろうか?こんな疑問も持って自らの老後を考えてみると不安を感じない方はいないのではと思うのです。


◆ リタイアメントプランの必要性!

 そんな状況だからこそ、それぞれの年代に応じた老後の生活設計(リタイアメントプラン)を人生の出来るだけ早い段階で検討し、そのプランニングに沿った老後資金への準備が必要になって来ていると考えています。そこでどれくらいの老後資金を今から準備するのかを考える前に、忘れてはいけないこととしてライフデザイン的な見地、つまり自分はいったいどのような老後の生活を送りたいのか?と言ったことを今のうちからしっかり持っておかないといけないことになるわけです。老後の生活について考えるって言うとまだまだ先の話だと感じる人もいると思いますが、自分の人生を真面目に考えてる人は早い段階できっちりと自分のゴールを決めているものです。是非、老後の生活を早めにイメージしてみては如何でしょうか?


◆ 老後に必要な生活資金

 老後の基本生活費の目安の平均は、月23.5万円と言われています。また、ゆとりのある老後生活をおくるためには、月37.3万円となっています。(生活保険文化センター「生活保障に関する調査」・H13年実施。)もちろんこの数値は平均データーですから、それぞれの家庭や個人の生活スタイルによって上下しますが、現在の平均的な数値をイメージしながら自分の場合に置き換えて考えてみることが必要だと思います。

 仮に定年を60歳で迎えてその後20年間の老後に基本生活費を考えた場合、23.5万円×12ヶ月×20年=5,640万円が必要になる計算になります。もし、ゆとりある老後を考えた場合は、37.3万円×12ヶ月×20年=8,952万円となります。

 ここから非常に大事なお話になりますが、必要な老後資金を意識した後はそれをどのようにして準備するかと言うことなるのですが、やはりその時にはどうしても公的年金をある程度考慮する必要があると考えます。(先述の通り、わが国の公的年金システムに疑問を感じてはいても、全く期待しないでいいと割り切れる人は残念ながら少ないと思うからです。)それぞれの年金の詳細説明は後日に譲るとして、国民年金と厚生年金の平均値(H12年度・厚生労働省 年金財政HPより)を記載してみたいと思います。

  国民年金の場合
  53,928円(年金月額)

  厚生年金の場合
  174,723年(平均年金月額)

 ここで意識しなければいけないことは、先の老後に必要な基本生活費と照らし合わせて見てみると、その差額は国民年金の場合で181,072円・厚生年金の場合で60,277円とそれなりに大きな金額が不足することになるわけです。もちろん、この年金月額は今後増えることは考えにくい現実を考えると不足分をどのようにして準備するかということが非常に重要になって来るわけです。


◆ 老後資金をどうやって準備するのか

 少し現実的な話になりましたが、ここからは先程見た現実をしっかり受け止めて今からどう準備して行くのかを考えてみたいと思います。老後資金を準備・運用するための手段は無数にあります。これがベストです!なんてものもありません。金融商品を購入したり、サラリーマンであれば財形制度で確実に増やしたり。また、リタイアメントプランは人生の出来るだけ早い段階で検討しましょうと書きましたが、そうなってくると若い頃から準備をすることなり、その資金を受け取るまでには30年とか40年近くと中長期に渡ることにもなるために、準備・運用方法も慎重に選ぶ必要も出てきます。要はひとくちに老後資金の準備と言っても、非常に複雑多岐に渡るために、ここでは老後資金を使う目的によって大きく3つ(【生活資金】【予備資金】【ゆとり資金】)に分けて、それぞれで準備するための考え方と注意点を見てみたいと思います。

【生活資金】

 第2の人生を送る上での基本になる資金で、先の生活保険文化センターの数値では23.5万円がそれに近いものであるように思います。これは生活をして行く上で最低必要な資金となるために、安全・確実に準備できることが必要になってきます。公的年金も含めて、企業年金や個人年金、退職一時金等でしっかりと確保しておきたいものです。

【予備資金】

 定年後の生活を考えた場合、万が一健康を害して入院したり、寝たきり状態になった場合のことも想定しておく必要があります。しかしながら、自分がいつどんな病気になって入院するのかを想定することは不可能であるために、万が一の時に備えて生命保険に加入してそのリスクを備えたいものです。日本人は保険好きな国民であるために、この資金の準備はある程度昔から行っては来ているものの、保障内容や保障期間がそれぞれの家庭や個人に合ったものに加入していない場合も多いため、いざ必要になった時にもあわてない様に早目に内容を理解した上で、保険商品を購入する必要があります。 

【ゆとり資金】

 文字通りゆとりある老後を送るための資金で、趣味や旅行等、幸せなリタイアメントを送る上では非常に重要な資金でもあるわけです。この資金に関しては、常々お話をしているライフデザイン的考え方が大きく影響をしてきます。つまり、どんな老後をどこでいつから送りたいのか、どんなことにこだわって第2の人生を歩んでいくのか 非常に個人の考え方や価値観に左右されてくるわけです。つまり自己実現のための自己責任の領域がとても広いのです。逆に言うと、精一杯努力すれば自己の夢の実現も可能になるということです。その為の資金の準備には、リスクを取りながらリターンを得るためにある程度の知識が要ります。ロバート・キヨサキが言うところのファイナンシャル・リテラシー(金融・財政的判断能力)がそれにあたります。


◆ ファイナンシャル・リテラシーを高めるために

 人生の3大支出の最後として老後資金についてお話をして来ました。ここでも何度となくお話をしましたように、ライフデザイン(個人の考え方・価値観・こだわり)をしっかり見つめ・考えることが必要であることを感じて頂けたら嬉しく思います。また、そんなライフデザインの最後の集大成である老後を幸せなものにするために、早い段階から資金的な準備もする必要があるわけです。その準備に必要な知識や能力のことをファイナンシャル・リテラシーと言いますが、悲しいことに現時点での日本の教育制度では、学校でその知識や能力を習得することはほとんど不可能です。
 そこで私達・幸せ見つけ隊は、そのファイナンシャル・リテルシーを高めるために非常に有効なゲーム(キャッシュ・フロー・ゲーム)を発見して、それを定期的に開催することによってひとりでも多くの人々にお金に関する知識・投資に関する考え方等々、を少しでも知って頂ければと考えております。是非、多くの方々の参加をお待ちしております。


(文責:善ちゃん)

「善ちゃんのマネー塾」第5章 住宅資金について(後編)
「善ちゃんのマネー塾」第7章 ペイオフについて(前編)


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