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 お金と幸せ

鈴木流 ”楽しくお金を育てましょう”3

さて前回(2回目)は引きずるような終わり方をしていましたのでその続きから今回はスタートしていきます。

 前回、株式投資で失敗した方の意見のトップ3は

 1.人(友人、証券会社など)から良い会社だよ聞いたのに
 2.買ってから株価が下落してしまった
 3.売ろうと思ったが売れず、その後株価が下がってきた

 でした。これれの原因を避けることで、極力”失敗しない株式投資”と繋がるわけです。

コラムニスト:鈴木孝昌
鈴木孝昌 1968年 宇都宮市生まれ。元証券マンで現在はフィナンシャルプランナー会社に在籍し、個人の資産相談や投資セミナー、企業研修等をつとめる。休日はウィンドサーフィン、ドライブ、野球などに興じる。

 では1つ目の失敗例を避けるためには・・・
これは簡単です。人から聞いたものを鵜呑みにせず、一度自分でじっくり検討することです。友人、証券会社の方など、情報を提供してくれる方は善意で行っていることと思います(恐らくですが・・・)。ただ、その情報が情報を提供された時点でまだ有効かが問題なのです。例えばあなた自身がA社の株式に投資したと仮定しましょう。投資した当初は株価が上がるかどうかやや不安がありますので、A社を人に薦めるにはやや抵抗感を持っている事でしょう。その後、株価が少しずつ上昇してきた時に”やっぱりA社は良かったんだ。友人も株式投資をやっている(始めた、始めたい等)と言っていたので薦めてあげよう!”と思い、友人に情報を提供しました(自分が投資して株価が下落している場合には良い会社として薦めることは難しいと思いますので)。ここで問題なのは、あなたがA社の株式を購入した時期と友人が購入した時期が全く違うという点です。少しずつ株価は上昇しましたので、友人に情報提供する時にはすでに”時遅し”になっている可能性があるわけです。
悪意で情報提供をする方は少ないと思いますが、今回の例のようにタイミングが悪い場合が多いのです。ですから、人から情報を提供された場合でも、一度ご自身で会社内容や時期は良いのかを一度確認したほうがいいと思います。

 2つ目の失敗例ですが、なぜこのようなことが起きるのか?それを考える前に株価が変動する要因は何なのか?を考えましょう。
 まず株価が変動する要因は2つあると思います。1つはその会社の業績、もう1つは投資家からの人気です。業績については、会社の業績(利益)が良くなれば株価は上昇、悪くなれば株価は下落。。。当たり前ですね。ですから、今後、業績(利益)が良くなると思われる会社の株価は上昇し、業績(利益)が悪くなると思われる会社の株価は下落するのです。ただ注意として、この上昇は中・長期的な上昇になります。なぜなら会社の業績は日々発表されません、年に数回しか発表されないのです。っと言うことは、株価は年に数回しか動かない??そんなことはありませんね。株価は日々動いています。ではなぜ株価は日々動くのでしょうか?それは株価が変動する要因の2つめ、投資家からの人気(心理)が働くからです。”あの会社の業績は上がりそうだ(下がりそうだ)”とか”この会社の株価はあまりにも高すぎる(低すぎる)”など、1日の中でも投資家の心理は変化しますし、様々な考えを持つ方が株式投資に参加されているのです。これがその企業の日々の株価変動要因になるのです。株式分析では前者(業績の変化による株価変動)をファンダメンタルズ分析、後者(様々な投資家の心理の変化による株価変動)をテクニカル分析と呼んでいます。
 ファンダメンタルズ分析は会社の財務状態や収益(利益)など企業情報を分析して株式投資を行いますので投資期間は中長期になります(今日明日で利益を得る事は目的にしていません)。それに対して、テクニカル分析は株価の動きを表した様々な図(チャート)を駆使して、日々の投資家心理を読み取って株式投資を行いますので、投資期間は短期になります。テクニカル分析に関する本は書店でも良く並んでいますし、よく売れているのはテクニカル分析に関する本だと思います。やっぱり中長期よりも短期(手っ取り早く)で利益を出したいと思われる方が多いのでしょう。ただこのテクニカル分析で日々成功し続け、大きな資産を築いた方は殆どいらっしゃらないと思います(私は聞いたことがありません)。逆に大きく損を出して、負債を抱え、資金的な問題で2度と株式投資が出来なくなった方は多く知っています。一方ファンダメンタルズ分析で2度と株式投資が出来なくなったという方はあまり聞きません。前回のお話でいけば、ファンダメンタルズ分析は投資のお財布、テクニカル分析は投機のお財布で!となります。ですから私はファンダメンタルズ分析を是非皆さんに実行していただき、株式投資で利益を出していただきたいのです。1年で株価が5倍10倍に!なんてことは殆どありませんが、年利回りで20%〜30%位の目標は十分可能です。これで十分ではないでしょうか?足りない場合には投機のお財布を準備してテクニカル分析に挑戦してください。
 さて株価が変動する要因はイメージ出来ましたでしょうか?では2つ目の失敗する要因は何なのか?既にかなり長々と文面を使用しましたので続きは次回に・・・(またまた引きずる終わり方ですいません)


(文責:鈴木孝昌)


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