運動したり、ジャズを聴いたり・・・・・というストレス解消法も、もちろん良いのですが、収納をマスターすると、継続的にストレスが解消できるのです。なぜなら、仕事や社会に出ているときが一番ストレスが溜まると思うのですが、そうすると家ではリラックスしたいと思いますよね。家の中がゴチャゴチャしていると、全然リラックスできないですから。
収納は、お風呂とよく似ています。一度風呂場を作ってしまえば、掃除は必要ですが、お湯を張って、ゆっくり浸かれば疲れが飛んでいきます。逆に、疲れたからといってお風呂にも入らずに寝てしまうと、次の日も疲れが残りますよね。これでは、悪循環です。
収納、片付けというと、掃除と平行して行われることが多く、「一度風呂場を作ってしまえば・・・・・」という下りは理解しにくいかもしれませんが、私に言わせると、掃除と並行して行う片付け作業は風呂場の掃除のようなもので、ほとんど時間も労力も要しません。一度、物との正しい付き合い方を覚え、物を片付ける場所さえ作ってしまえば、あとは非常に楽で、ストレスを感じさせない自分の家、自分の部屋が出来るのです。
そう考えると、収納って本当に簡単ですよね。また同時に、収納上手になると、さらにストレス回避に役立つことがあります。まず、時間。物を探し回る手間がなくなるとともに、無駄な移動時間がなくなりますから、時間にゆとりが出来ます。私の試算では、年間にして約1〜2週間の時間を得ることが出来ます。次に、お金。無駄な収納グッズや家具を買う必要がなくなりますし、無駄な買い物をしなくてもよくなります。主婦の方なら経験があるでしょ?安いと思って買ったのに、忘れていて賞味期限が過ぎていて捨てたりとか・・・・・。収納上手になれば、そんなことも防げます。
このように、収納上手になると、ストレス回避だけでなく、スペース面でも、時間的にも、金銭面でも、ゆとりが生まれますから、精神衛生上、非常に良くなります。景気が悪くなると自分の土台である「体」へ視点が向くようになり、健康ブームになるわけですが、もう一つの土台である自分の「家」に目を向ければ、健康食品やスポーツクラブに投資することもなく、いろんなゆとり=健康が得られるわけです。「たかが収納、されど収納」ですね。
(文責:芝谷浩)
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