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 健康と幸せ

「脳力開発」 第9章 「脳は消去法で学習する」

  これは脳の発達形態から簡単に説明がつきます。
例えば、人間に最も近い、高等哺乳動物の中でもトップクラスの頭脳を持つチンパンジーの訓練が良い例でしょう。

 テレビ画面とボタンと開閉式の餌箱というチンパンジーが見たことのない未知の体験です。
テレビ画面が赤、青、黄と3色の色を順次に出しながら点滅しています。
チンパンジーは最初はなんのことから解りません。
ですが、空腹になって来て脳が活性されると、全ての脳の器官がより高度の動きをします。そのうちに、大好物のバナナのニオイを発見しました。
チンパンジーはバナナが食べたくて、様々な試行錯誤を繰り返す内に、偶然に、ボタンに触れ、その時点で偶然テレビ画面が「青」を示したいたので、扉が開いて開閉式の餌箱からバナナが飛び出した。

コラムニスト:高田雅夫
高田雅夫 1954年生まれ。大学卒業後1年のサラリーマン生活をしただけで無謀にも脱サラして以来「仕事、仕事、仕事の仕事人間」で過ごしてきた結果・・・・・バーンアウトして50歳でリタイヤ生活に入る。

 そういう偶然から学習というのは始まったのです。
何度かの偶然が重なる内に、チンパンジーは「ボタン」に触れることと、餌箱が開閉する因果関係に「気がつき」そこで、初めての学習が行われます。
 その第一段階の学習が済むと、チンパンジーは狂ったように、ボタンを押しまくります。でも、餌箱は開くときもあれば、閉じたままの時もありますが、やがて試行錯誤の結果から、テレビの画面が「青」の時に、ボタンを押せば、餌箱が開くことに気がつきます。
 こうして、チンパンジーは学習を完了します。
学習を終えた、チンパンジーは画面が青になるのを待ちます。そして、青になったらば
ボタンを押して、餌箱からバナナを取り出します。
 これが生物の「学習の基本」です。
何百回、何千回とこの課題を繰り返して、試行錯誤の結果において「学習」します。
最初から、成功することもないし、それでは、何も学習し記憶できません。

 脳は失敗を記憶するように出来ています。
ですから、脳は失敗すると「活性」するのです。
よって、人間の脳というのは失敗を記憶し、消去法によって正解(=成功)にたどり着くように出来ています。
 ですから、失敗の記憶の少ない脳というのが、最も、不活性な脳と断言できます。
「確率」というのは、正確には「成功確率」ですから、成功するまでには、何回の失敗の経験が必要かと言うことを示すために発達した学問なのです。
 コンピューターの記憶というのは、一度記憶すればOKなのですが、人間の場合には記憶には強弱が付きますし、記憶しない場合もあります。
 正解を導き出すには、導き出すまでの「試行錯誤」が絶対に必要です。
失敗をして、それを体験として、次に何をするのかを考えて、また、次の試行錯誤に入ると無駄な失敗は無くなります。
 失敗から、何も考えない、何も学ばないのではチンパンジーと一緒になります。
これは違う、あれは違うと試行して、やっと、正解にたどり着くと、非常に強固な記憶と経験になります。
 そして全く違う新しい事をするときに、人間の脳の場合には「応用」が効くのが、コンピューターと大きく違うところです。
確かにコンピューターは正確無比ですが、新しい状況や環境になると、お手上げとなりますが、人間の脳の素晴らしいのは、全く新しい状況や環境であっても、過去の失敗が多いと、そして、考えきることで「応用」が効くようになるのです。
 この部分は、脳や肉体の成長が止まる25才から30才から顕著に伸び出します。
若いときにはいっぱい失敗の経験を積んでおき、考え得習慣を持っていれば、25才から30才頃から人間は劇的に変化します。大きく成長できます。
 
 だから、若いときの秀才や天才というのは、たいてい大人になると、霞んでしまってただの凡人になることが多いのだと想像できます。
ということは、23才くらいの大学の新卒の優秀な人間で構成している、官僚や一流企業というのは、これからの時代どうなるのかが見えてきますね。
 応用が利かない人が多いから、次の時代には光り輝かないというのも頷けますね。
一昔前の、日本での売上、利益第一位であった「カネボウ」という会社は、つい最近になって事実上破綻しました。
 昔は「カネボウ」というのは、一流大学の学生をこぞって採用していましたが、時代の変化にはついて行けなかったのは、なまじ「自分は出来る」と「知識」のみを過信してしまうと、肝心の25才から30才以後に「考えきる」「考えを練る」ことが出来なくなって、新しい情報を活用できなくなる事を意味しているのではないでしょうか。
 『聴いたことがある、知っている、だけでは不十分。
わかったと思ったとたんに・・・・・・・・・・・忘れて使えなくなる。
だから、繰り返し、勉強を続けるものだけが、進化する。』
これは、最近売り出しの経営コンサルタントの神田昌典さんの言葉ですが彼も一流大学を卒業し高級官僚からアメリカでMBAを取得して、意気揚々と民間企業に移った際に、実践では自分が何も出来ないことを自覚し、そこから、チラシ配りから再出発して、実践の中で脳を使う事を知り、考えに、考え抜いて、脳を活性化させて、今日に至ったようですが、彼の言葉にして「繰り返し、勉強を続ける・・・・」とあります。
脳は消去法で学習する・・・・・・ということは、脳は失敗すると学習すると同義語です。
これは、先に述べたように、脳は非常に大飯喰いです。
脳は全体重の2%の重さしかないのに、酸素では20%、エネルギーでは25%も消費します。ですから、無駄なモノは忘れ去るように設計されていると言って良いと思います。人間が記憶しておくには大きなエネルギーを必要とします。
ですから、無駄なエネルギーを使わないためにも、脳が無駄と判断した時には記憶を消し去ります。
脳にとって大事な記憶とは『生命に拘わる・・・・』ことですから、『失敗=生命の危機』と脳の扁桃核が自動的に判断しますから『失敗は重点的に記憶します。』
また、人間の生命は『たった、一つ』しかありません。
失敗は死に繋がるケースがありますから、人間には先にブレーキが掛かるのです。
人間の行動原理の第一は『ブレーキ』なんです。
よって、脳は消去法で学習するのです。

 人間も自然の生き物ですから、本来非常に『臆病』に出来ています。
『失敗を、必要以上に怖がるのは、言ってみれば、本能です。』
安全が確保できない限りは、ブレーキが解除されませんから、実行したくてもブレーキが掛かったままでは動きようがありませんし、だから、命令されたり、他人の意志で動かされたりする場合は人間の行動は不活発になるのは当然です。
俗に言う「イヤイヤ状態」で行動するときというのは、ブレーキが掛かったままに動いているのですからね。
でも、自分から「したい!」「やりたい!」と言うときには、ブレーキが解除された状態になっていますから、初動から行動的になれます。
だから、何かしようとしたときには「失敗を恐れるな」と言うよりも、「失敗しても、今の時代は死ぬことはありませんから・・・・・・失敗すればするほどに、自分の脳は活性するんだ・・・・・・・・失敗すれば、俺の頭は良くなるんだ・・・・・・・・失敗は良いことなんだ。」と思うと、簡単にブレーキが解除できてスムーズな行動に移れます。
これこそ「思いこみ」の特性ををうまく活用したいモノですね。

「ダメでもともと」という考え方がありますが、これからは、さらに一歩踏み込んで「ダメならば、アタマが良くなる。成功すればラッキー・・・・・・どっちにして、行動すれば良いことずくめ」くらい気持ちが正しいようです。


(文責:高田雅夫)

「脳力開発」 第8章 「脳は勝手に思いこむ(その2)」
「脳力開発」 第10章 へ続く・・・・


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