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 健康と幸せ

「脳力開発」 第8章 「脳は勝手に思いこむ(その2)」


 脳というのは、兎に角、「分類マニア」なのです。
この分類マニアの性質と、「解らない」=悪という・・・・後天的に持ってしまった誤った固定観念から、先ほどの、誤解や錯覚、勘違い、思い違いが生まれます。

まず、脳は「認識可能」と「認識不可能」とに大別します。
そして「認識可能」なものは、過去に認識した「分類ポケット」入れて記憶しようとします。

コラムニスト:高田雅夫
高田雅夫 1954年生まれ。大学卒業後1年のサラリーマン生活をしただけで無謀にも脱サラして以来「仕事、仕事、仕事の仕事人間」で過ごしてきた結果・・・・・バーンアウトして50歳でリタイヤ生活に入る。

 「善と悪」「得と損」「味方と敵」「快と不快」「正か誤」「幸と不幸」「出来る・・・出来ない」「好き・・・嫌い」等々のポケットに、あっという間に分類します。
この分類の方法が、ある意味では「自分の性格」というものに大きく影響をします。
以上の分類が「正確」「多元的」にされていれば、その人の人生は「幸福」に向くのですが、これが、大抵が「思いこみ」と「固定観念」によって歪んだままに分類されています。
そうすると、その人の人生は不快で不満に満ちたものになるでしょうね。

 「これは良い」とか「あれは悪い」なんて、簡単に分類したがる傾向にあるのですが
それは、人間が後天的に身につけた誤った習慣です。
人間の脳というのは、コンピュターともっとも根本的に違うところは、「可塑性」がある部分です。
 「考える」という行為ほど、柔軟で自由で、創造的なものはないのです。
その考えるという素晴らしい行為の、逆が「思い込み」です。
ある一定の方向に「思いこむ」というのは、人間を幸福にする素晴らしい原動力になるし、不可能を可能にした人間の歴史がそれを証明しているのですが、ある一定の方向性を持った「思いこみ」に捕らわれると困った場合になる場合が多々あります。

「出来る」「出来ない」なんていう分類ポケットがその代表です。
本来、このポケットというのは無かったものではないかと私は推論を立てています。
本来あったのは「〜したいか」「〜したくないか」というポケットではなかったかと思います。
そもそも、脳というのは「出来ないこと」を「出来るようになるように」するために発達してきたということが証明されているからです。
地球は何度も何度も「寒冷期」と「温暖期」とを繰り返しています。
だから、人間の祖先は「恒温体温」という能力を「脳の機能」にプラスしました。
 人間の発展の歴史は「飢え」との戦いの歴史でもあります。
その中で、人間ほど、様々なモノを食することが可能な生物は地球上にはありません。これも、脳の機能アップによって可能になりました。
 この様な基本的な能力さえ、脳の機能が発達することで実現しています。
こんな例は山ほどあります。
その度毎に、脳は発展して大きくなってきました。

 いつの間にか人間は「出来る」「出来ない」という分類ポケットを持っているように思われますが、実はこれこそが脳の勝手な思いこみで・・・・・人間にはこんなポケットはないのではないかと考えています。


 また、この分類ポケットの「壁の厚い人」と「壁の薄い人」というのもあります。
一度、分類したら最期、テコでも動かさないというタイプですね。
これを「頑固者」と世間では言います。でも「一徹者」とも言われます。
また、しょっちゅう、この壁を越えて「分類」したものが変わる人もいます。
これを世間では「軽薄」と言いますし、別の味方をすれば「柔軟な人」とも言われます。

 理想的な生き方というのは様々なものを、よく考えてから、考えに考えてから「分類ポケット」に多様性を持って入れるような生き方だと思います。
それらを安易に、考えきらないで、一つの分類ポケットに入れるのだけは避けたいものですね。安易に入れてしまってから、変えないと「頑固者」と言われるし、変えると「軽薄」と見なされますからね。
「考える」と言うことの大事さは、こんな場合最も発揮されます。
 また、先の章で、脳は25才から30才くらいから飛躍的に伸びるという話をしましたが、この年齢を境にして、想像力や創造力が発揮され出すと、「あらゆるものと、あらゆるものとにある一見気が付きにくい繋がりを感じる能力」がアップしてきます。
その「気づき」の能力が高まると、分類ポケットに入れる多様性が上がってきます。
一つの情報を、いくつもの分類ポケットに入れる能力こそ大事な大事な「脳力」と言えます。

 本来の人間の脳の働きの基本は、あるものとあるものとを結びつけて、新しいモノを産み出すというのが根本的な働きですから、毎日の生活の中でインプットされた新しい情報によって、ある分類ポケットにあったモノと別の分類ポケットあったモノが結びつくという素晴らしい事が産み出せるのも、人間の脳の最大の特性です。
 それを「気づき」と言います。
この「気づき」こそが、脳の持つ「可塑性」がいかんなく発揮される瞬間です。

 脳には「可塑性」があるからこそ、脳が勝手に思いこんでもOKなんです。
「可塑性」とは・・・・・形が粘土みたいに、いくらでも変化することを言います。
一旦、ある情報を受け入れて、回路が繋がると、その回路を残すと言うように考えて下さい。
例えば、子供の時に、「犬が怖かった。」とすると、その時には「犬は怖い」という回路が出来るのですが、成長して大人になった時に「犬は怖くない」という体験をすると、その上に「犬は怖くない」という回路も出来るのです。
その結果「子供の時には犬は怖かったけれども、大人になったら犬が怖くなくなった。」という結果が新しく生まれるのです。
Aという経験の記憶とBという経験の記憶から、新しい「認識 C」が生まれるのが人間の脳の最大の特性です。

 経験や情報を受けると、その度毎に、変化しながらそれを記憶してゆけると言うことが「可塑性」の最大の特質です。

 これは多分に人間が多様な環境変化に対応して生きることが出来た最大の要因だと思います。

 だから以前は「出来なかった」こと、「失敗したこと」でも、次にトライして「成功する」と、脳は「失敗の後からでも成功できる」という新しい認識を持ちます。
それが数学によって「確率」という形で「知識」になったのです。
 ですから、「確率50%」と言うのは、失敗したら、次には100%成功するという意味ですね。「確率10%」というのは、9回連続で失敗すれば・・・・・次は100%成功するというのが正しい「確率論」でありました。
 これは正に、脳の特性を非常に考えたものでした。
と言うのも、脳は「失敗」することこそ、最高の学習であり、最高の体験であり、最高の情報だからです。


(文責:高田雅夫)

「脳力開発」 第7章 「脳は勝手に思いこむ」
「脳力開発」 第9章 「脳は消去法で学習する」へ続く・・・・


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