今より、幸せになりたい方。不安を解消したい方。夢を探している方。への”入口”
幸せ見つけ隊  HOME幸せ見つけ隊とは?スタッフ紹介リンク掲示板ご意見・ご要望サイトマップ
 健康と幸せ

「脳力開発」 第6章 これからの時代は・・・・・・


 実社会においては、生産性というものが常に問われます。早い話が「利益をどのくらい産めるか?」ということですね。

 昔は、モノが売れた時代ですから、日本中から売れているモノを探して来て、それをお手本にすれば良かったのです。ですから、真似しても売れた時代です。ですから、好不況は業種でだいたいが分かれていました。でも今の時代は、同じ業種でも「付加価値の有る無しでもって、好不況が分かれます。」
 

コラムニスト:高田雅夫
高田雅夫 1954年生まれ。大学卒業後1年のサラリーマン生活をしただけで無謀にも脱サラして以来「仕事、仕事、仕事の仕事人間」で過ごしてきた結果・・・・・バーンアウトして50歳でリタイヤ生活に入る。
 今の時代はモノそのものよりも、「付加価値」の時代です。
ですから「付加価値をいかに高めるか・・・・」という考え方が必要な時代です。その上に加えて、インターネット等の普及で情報化社会となってしまいましたので、形だけ真似ても、それでは通用しません。「真似しても、直ぐにバレるのです。」
 付加価値の中でも「知的付加価値」が最も求められているから、「1強多弱」現象になります。

 「知っている」「知らない」という情報や知識の多寡を競った時代から、その知っている「情報や知識」をもとに、どれだけのことを発想できるかが問われる時代です。
 ですから、「知識」の沢山詰め込まれたアタマを持っていることが優れているとされた時代から、「考えきる、考え抜くアタマを持っている」かどうかが問われる時代への変化ですね。
 しかも、「人が考えつくような答え」(誰でも考えつく回答)にしかたどり着けないと、今最も評価される「付加価値」を持たないのです。

 ポテトチップスという一種類のお菓子ですが、一年間にどのくらいの種類が出るでしょうか?日本だけでも毎年100種類以上のポテトチップスが新発売されています。
そのうちで、生き残るのは、ほんの2〜3種です。
この、ほんの2〜3種を考え出せる人だけが、評価の対象となり、その他の人は「無能」呼ばわりされるのが今の時代です。

 過去から遡って考えてみましょう。
昔ならば、「鉄鋼」「繊維」「小麦粉」とかいう原材料を造る会社が時代のトップを走っていました。素材にあるのは品質と価格です。それから「クルマ」「洋服」「食品」というように、その素材を使って付加価値の高い商品を作る会社の時代となりました。
そして、今は「ブランド」と言う「知的付加価値」を創る会社の時代になっています。
 この時代の変化・・・・・・時代が求めるものを、産み出すのは「考えきる」「考え抜く」習慣を持った人々です。
 その根本には、これからの時代最も必要とされる「温かい感性」というものが、最も重要になるのです。
「冷たい知性」の時代は終わりつつあります。
今後の我々が生きて行く時代は「優れていれば売れる。」「安ければ売れる。」「大手であれば売れる。」というような安易な時代ではありません。
「優れていれば売れる。」「安ければ売れる。」「大手であれば売れる。」が通用すると考えていると言うこと自体が「脳の生活習慣病」の立派な症状なのです。

そんなことを書いているおりに、下記のようなニュースが飛び込んできた。
そのまま紹介すると・・・・・・

国内の主要企業で、理系出身の社長が増えていることが、毎日新聞の調査で分かった。主要企業120社のうち34社が理系社長で、最近5年間で8.5ポイント増加していた。また、理系社長にアンケートを実施したところ、回答者の過半数が「理系は社長に向いている」「どちらかというと向いている」と答え、技術や専門分野に対する理解力が経営に役立つとの自信を見せた。日本企業が転換期を迎えた中で、「理系の経営力」が注目されている実態が浮かび上がった。
 毎日新聞が今年1月公表した景気アンケートの対象企業(上場企業を中心とした国内主要企業)を対象に、社長の出身学部を調べた。04年7月現在では、理系社長は120社中34人で割合は28.3%。99年7月にさかのぼって調べたところ、比率は19.8%(126社中25人、合併などで社数に増減あり)で、8.5ポイント増えていた。
 とくに、02年に三井物産、今年に入って三菱商事、伊藤忠商事と、大手総合商社に相次いで理系社長が就任したのが目立つ。日本では、文系学部出身者が昇進などで有利な人材育成システムがあり、金融・保険などでは今も、法学部や経済学部出身者がトップを占めている。文部科学省の調査によると、03年の理系大学生(理、工、農、保健)の割合は約31%で、文系(人文、社会)は55%、その他(教育、芸術など)が14%となっている。
 34人の社長を対象に7月にアンケートを実施(19人回答、回答率は55.9%)したところ、「理系出身者は経営に向いているか」との問いに、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と計10人が答えた。理由として、「技術に興味を持ち、理解する能力がある」(コマツ)▽「自社の技術、製品など現場をよく知ったうえで経営に携わることが必要」(王子製紙)――などが挙がった。
 一方、向いているとは「思わない」は0人、「どちらかといえば思わない」は1人。残る8人は「一概に言えない」「無回答」だった。「文理にとらわれず個々人の資質によるところが大きい」(三共)などの意見が多かった。
 一方、理系人の「視野の狭さ」を指摘する声もあり、幅広い経験をさせるための教育システムを整備したり、理系社長が自ら「社長塾」を開いている企業もあった。【永山悦子】(毎日新聞)

 これは、文系よりも理系の方が上記に加えて「考え抜く習慣」と「知識記憶」にプラスして実験棟を通じて「経験記憶」が多くあるからではないかと推測します。
また、文系は「お手本」が簡単に見つかるし、お手本主体の勉強ですが、理系となると簡単に「お手本」を流用すると盗作になりますから、オリジナリティの追求への情熱が多いものと推察されます。
ちなみに、私の卒論などは「お手本」をコピーしたに近いモノです。それでも十分に卒業の単位が貰えました。(苦笑)
今思い出しても私の「卒論」にはオリジナリティも創造性のかけらもないものでしたね。
 過去に学んだモノを土台として、そこに推論を立てて、自分オリジナルの仮説の立証というか、追求する姿勢というモノは全く無かったように記憶しています。
昔の私のような学生を大量生産して卒業させたのが「文系」の実態であれば、お手本の通用しなくなった今の様なような時代に文系出身者が社長になれば、「考える」習慣や訓練の経験のない人が多いでしょうから苦労は多いでしょうね。
 高度成長の時代のような安定した右肩上がりの「治世」の時代にはOKでしょうが、今は日本人が初めて経験するような「乱世」の時代ですからね。

 文系であれ、理系であれ、「温かい想像力」「温かい創造力」そして「温かい感受性」を持っていない人は、苦しい時代だと思いますね。

 浜崎あゆみという歌手が所属する、エイベックスという音楽会社のお家騒動も衝撃的でしたね。
 資金も権力もある創業社長が、一歌手のHPでの発言に負けてしまった。
きっと、浜崎あゆみの育ての親という専務には、温かい感性があったのでしょうね。
彼女は、そちらを選択した。

 読売オーナーの「無礼者発言」には、冷たい感性と時代遅れの感性を感じるののとは大違いですね。


(文責:高田雅夫)

「脳力開発」 第5章 「記憶法」
「脳力開発」 第7章 「脳は勝手に思いこむ」へ続く


このページのトップに戻る

HOME幸せ見つけ隊とは?スタッフ紹介リンクかんたん相互リンク掲示板ご意見・ご要望サイトマップ
(C)2004-2005 幸せ見つけ隊 All Rights Reserved.   e-mail: happy2951info@yahoo.co.jp
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送