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 健康と幸せ

「脳力開発」 第4章 脳力開発すれば・・・


「勉強するのは何のため?」

「勉強するのは、頭を良くするためにするのではないですよ。」
「勉強するのは、ココロを良くするためです。」

「私はいつも、孫に言います。おまえ達が勉強するのは偉い人になるためじゃなくて良い人になるためなんじゃよ。」


コラムニスト:高田雅夫
高田雅夫 1954年生まれ。大学卒業後1年のサラリーマン生活をしただけで無謀にも脱サラして以来「仕事、仕事、仕事の仕事人間」で過ごしてきた結果・・・・・バーンアウトして50歳でリタイヤ生活に入る。
 素晴らしい話だとは思いませんか?
私にこの事を教えてくれた友人の話では、沖縄地方でのお年よりの「当たり前の感覚」だそうです。ちょっと、嬉しくなってしまいました。そう言う意味では私が提案する脳力開発というのは「ココロを良くして、良い人になるための勉強だと考えて下さい。」

 脳力がアップすると「アタマが良くなるの?」と良く聞かれます。
答えはもちろん、yesなのですが、以下のことを良く理解しておいて下さい。

 良く我々は「あの人は頭が良い。」とか、また、時には逆に「あいつは頭が悪い」なんてことを言います。

 学校にいる間は「テストの点・・・・・・・成績の良い人間」が「アタマが良い」とされていましたが、社会に出ると「学生時代に成績の良かった人間」が案外、社会的には評価されていない光景に出くわします。
一昔前なら、「学校での成績」が一生を左右した時代が確かにありました。世間で言う「成績の良い学校」=「偏差値の高い学校」を出ると、大手企業に就職できそのままエリートコースに乗れる時代がありましたが、時代が大きく変わってきた為に今では、それがガラガラと音を立てて崩れているのです。

 逆に学生時代の学歴や成績がプライドの異常な高さとなって、逆にその人の評価を落としている場合の方が多く見ることもあります。また、「自分は勉強が出来た。」=「アタマが良い」=「自分の考えは正しい。」という思いこみが、「思考省略」「思考不全」となり、恐ろしい結果を生む原因となっています。

 今の社会に出て「アタマが良い」と評価される人とは、「誰も考えつかないような素晴らしいアイディア」、「何か、一見全く関係のないような情報と情報とを、とっさに結びつけて問題解決する能力」「普通、人が見落としてしまいがちな、小さな変化や情報に気が付くこと」「いざという時に、速やかに行動出来る判断力」「人とは、180度違うような発想」「欲望をきちんとコントロールできる」などを示された時に、我々は「あの人は、アタマが良い。」と評価する時代になっています。

 また、「周囲の状況判断が出来る人」や「周囲の気持ちを察することのできる人」というのも「アタマが良い」と評価されますね。

 そして、こちらの方が、遙かに、その人の「幸福な人生」に直結した頭の良さですね。これらを目指すのが「脳力開発」であります。

 「記憶した情報や知識」を振りかざしてコンピューターのような『正確無比』『記憶力』中心なアタマで「俺は正しい」を連発すれば、ただ融通が利かないプライドの高い人にすぎません。そんな「正確無比」や「記憶力」だけならば10万円も出せば誰でも電気屋で買う事が出来るコンピューターで代用が可能です。もう歩く百科事典では通用しない時代です。また、ただの情報通でも通用しない時代です。

 この章の冒頭で書きましたように『脳というのは「忘れやすく、いい加減に出来ている。」からこそ、素晴らしいことが出来るのです。』『正確無比』なんて言うのは、むしろ脳の機能としてはあまり重要視されていない機能なのです。

 脳がもし、正確無比に記憶したとしたら、どうなるでしょうか?
おそらく、たった数時間であったとしても、脳の記憶量をオーバーするくらいの情報が我々の五感を通じて入ってきています。今このページを見ているときにも、耳からは何か音の情報が入ってきているはずだし、お尻には椅子か座布団の感覚情報が刻一刻と入ってきています。眼にも、この文章以外のモノが映っているだろうし、鼻からは絶えずニオイの情報が入ってきているはずです。

 その様な情報は、さっさと脳は忘れてくれます。また、忘れてくれるから、我々はこうして正常に生きておれます。そうならないように、脳はどんどんと入ってきた情報を消しています。ですから、『俺は記憶力が悪い。』とか、嘆く必要はないのです。むしろ、脳としては健全な健康体を示しているのです。

 『忘れる』と言うことは、極めて自然な事なのです。少々、記憶力が悪いように思っても、それで正常なのです。「なかなか覚えられない」というのは、普通のことなんです。これは誰の脳でも同じなのです。

 ただし、脳科学を応用した効果抜群の『記憶法』というモノはありますので、それは、また、後述します。学生時代にテストの成績が良かった人間の多くは、知って知らずか、後述する『記憶法』をマスターしただけのことですから、それだけのことです。

 今この文章を読んでいると言うことは、これらに書かれてある文字が理解できている訳で、すなわち、記憶されているのですから、この文章をここまで読み進められた方々というのは『脳の機能にも記憶力にも差はない。』と断定できます。(笑)

 以上で、人間の脳というのは、覚えることよりも忘れることを重要視して創られているということをご理解頂けたと思います。

 次に、我々の『脳はいい加減に出来ている。』という、これまた、ショッキングな話ですね。いい加減に出来ているから、次々と新しい発見や発明が生まれるのです。

 例えばですが、あなた方が10年ぶりに友人と会ったとして下さい。もし、これが正確無比な記憶しかなければ、10年後の友人の姿を見ても誰かは解らないはずですね。例えば、15才の人間と、25才の人間というのは大きく違うだろうし、その時の服装も違うはずですね。人間の脳の凄いところは、10年後の人間を同一人物だと識別できるところにあります。

 また、文字でもそうですね。今はこの文字は『ゴシック体』で書いていますが、これを他の字体にしたも、大きさや色を変えても、恐らく、皆さんは認識しますね。これも、脳が「いい加減」に出来ているからです。
 
 コンピューターの場合だと、最近はようやく手書き認識が出来ますが、なかなか正確には読み取ってくれずにイライラしますね。また、3年前に自転車に乗れた人間は、3年後も自転車に乗れます。その3年間の間に、体重や筋力が変化しているにも拘わらずに「乗ることが出来ます。」これが正確無比なコンピューター制御であれば、データーを再びインプットし直さなければ、自転車には乗れないはずです。

 正確無比とは、いかに、融通の利かないモノなのかということがご理解頂けると思います。ですから、人間には「いい加減で、物忘れの激しい脳」があるから、人間は素晴らしいのです。
ということは、我々の記憶や考えも、いい加減なものなのか?という事になりますが実はその通りです。『思いこみ』『錯覚』『勘違い』『誤解』というのは、この脳のいい加減さの持つ、弊害です。

 だから、「俺の考えは常に正しい。」「私の記憶に間違いはない!!」なんて言っている人間ほどバカと言うことになりますね。人間というのは、この素晴らしい『忘れやすい、いい加減な脳が有るから、偉大ななのです。』正確無比な脳なんて、あり得ないし、そんなモノは逆に融通が利かなくて困るだけです。

 以上のような、脳の特性を知って貰うことが「脳力開発」の『序の口』です。

 少し話は横道にそれますが・・・・・
実は人間の脳の基本性能自体には、ほとんど差がありません。人間の脳には、だいたい1000億個の脳細胞があります。と言われて、「これは凄い数だ。」とピンと来る人とピンと来ないで「へ〜。1000億個か〜。」なんてだけ思ってしまう人もいますね。

 1000億という数字に反応できる人・・・・・・・すなわち「1000億」が理解できる人と理解できないで、ただ数字だけをを認識する人に分かれるのです。数字だけを認識しても、多分、時間が経てば忘れてしまいます。がしかし、1000億という数値を理解した人は忘れません。これを記憶にして活用できます。

 1、000億という数がどんな数なのか、分かりやすいもので例えてみれば良いのです。だいたい新聞の朝刊にある文字数が「40万個」と言われています。と言うことは、1、000億個というのは、朝刊にある文字数で例えるならば単純に250,000日分ですね。ざっと、700年分の朝刊の文字数に匹敵します。これほどの膨大な数の脳細胞が、我々一人当たりの脳の中にあって活動しているというのは、なんとなく嬉しくなってきませんか?
私は1000億という数が理解できた瞬間、妙にワクワクした記憶がありますね。

 加えて脳細胞一個当たりの情報量を考えると、新聞の文字一個とでも比べものにはなりません。そんな凄いものが我々のアタマの中にあるのです。そんな凄いモノが誰しも有るのにも拘わらず、何かしようとしたり、考えたりしたときに、結果において大きな差が出るのは何故なのでしょうか?

 まず第一に言えることは、脳細胞に何が書き込まれているのかという「質と量」の問題があります。脳をコンピューターに例えるならば、脳というのも「データー」が無くてはただのタンパク質の塊ですね。基本的な知識は絶対不可欠ですし、その量と質においても大事なことですね。これは、今の日本の教育でも一部は出来ていることです。ですから、若い時代には「たくさんのデーター」を書き込んでおくと良いですね。これには「知識記憶」と「体験記憶」とがあります。私は「アタマで覚える記憶」と「ココロと身体で覚える記憶」と区別するのですが、後者の方が融通の利く、応用範囲の広い記憶になります。

 第2には、脳細胞と脳細胞とを繋いでいる「神経回路」(=シナプス)をどれだけ発達させているか・・・・・これが、非常に大事な要素になります。これはコンピューターに例えると「CPUの速度」+「メモリの大きさ」という事と同じですから、非常に大事なことになります。

 『考えるチカラ』(想像力と創造力)というのは、第一と第2の掛け算の様な形で現れますので、共に非常に大事なことになります。


(文責:高田雅夫)

「脳力開発」 第3章 教育の重要性
「脳力開発」 第5章 記憶法


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