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 健康と幸せ

「脳力開発」 第10章 「大から小へ(大局から、局部へ)」

 脳というのは、物事をまず全体的に、大きく把握してからでないと、様々な事柄や事象が理解できないという特性があります。

「大きな違い」が区別できなと、それよりも「小さな違い」を区別できるようにはならないとでも考えて下さい。

例で例えるならば、先ほどのチンパンジーにとって、テレビが点灯しているか、点灯して否かが「大きな違い」で、これが認識できるようになって初めて、赤青黄の色の違いが認識できます。
また、赤青黄の識別が出来るようになると、赤と朱、青と水色、黄と緑と次に段階の識別に入ることが出来るようになります。


コラムニスト:高田雅夫
高田雅夫 1954年生まれ。大学卒業後1年のサラリーマン生活をしただけで無謀にも脱サラして以来「仕事、仕事、仕事の仕事人間」で過ごしてきた結果・・・・・バーンアウトして50歳でリタイヤ生活に入る。
細かな物事の差を理解出来るためには、まず、大きく物事をとらえて考えることが先決なのです。
脳の記憶法には『似ているモノ』を覚えるために『似ていないモノ』を削除するという消去法が使われています。
人間が生き抜いてくる間には、様々な環境変化の中を越えてきました、過去の「記憶」を頼りに、その場で適切な判断を下さいと生きてはいけませんが、「過去と全く同じ状況」というのは自然界では絶対にあり得ないのです。
ですから、正確無比なコンピューターの様な脳を持っていたら、ものの役には立ちませんので、今のような「曖昧でいい加減な脳」になったことで「記憶」に柔軟さが生み出るようになりました。これこそが人間の脳の最も素晴らしい特質なのです。

何かを学習する場合や行動する場合にはまず、『大まかに、大局を理解すること。』が大事なのです。最初は細部を気にしていては、前に進めません。これは脳の特性です。

まず、おおまかに理解し判断するのです。
細かなことは、その後、少しずつ学習すれば良いのです。
もともと、脳の記憶は「おおまかで、曖昧ですから」細かなことは区別がつきませんので学習できません。区別や学習できないことは、脳は不安を感じてブレーキをかけますから、やっても効率よくできないか、途中で行動自体を放棄します。
これこそが、人間の「敗北」の最大の原因です。
失敗は良いことですが、敗北はいけないですね。自信が無くなりますからね。

 『細部に拘ると、大局を誤る。』という諺がまた一つ、脳の科学から証明されました。
 少し余談になりますが、何か物事の判断をするときには・・・・・・

 まずは「生命に危険はあるのか無いのか?」という区別でよいと思います。
生命に危険が無ければ、無意識下において安心して臨むことができます。
この無意識で安全が確認できていると言うことが、後々、困難に直面したときに大きくものを言います。
次には、失敗した場合の『損失』を考えて予想します。
そして、その失敗が受け入られるものであれば、迷わず、トライです。
また、「その損失」が受け入れないのであれば、迷わず、NOで良いのです。
これで、大局での「迷い」が消えます。
そうなると・・・・・失敗すれば、またとない、学習の経験が出来ますから将来に対する大きな貯金のようなものですし、成功すれば自信になりますから、どっちにしても○ですね。「迷い」なく、進むことが出来ます。
 
『世の中には、失敗というのは実に多いものですが、その中で最も多い失敗は“考えただけでトライしなかった失敗”です。これが一番、後悔の元になります。』

その際に頭に置いて欲しいことは人間が初めて何かをやるときは、成功確率10%以下だと考えておいて間違いは無いと思います。
ですから、9回連続で失敗しないと、試行錯誤により学習効果が発揮できませんから成功できないようになっています。

最初から成功を期待するというのは「科学を無視した、愚かな考え」か「欲張りな考えです。」また、仮に失敗の試行錯誤の学習経験なしに成功したとすれば、その後が返って怖い状況になります。脳は消去法で学習しますから、成功経験というのは脳的にはなんの役にも立ちませんから、次の成功の保証はどこにもありません。
最初に、しっかりと、たくさん『失敗』して、きちんと学習することが大事なことです。
それをしておくと、この先、失敗を未然に回避して連続して成功体験が続けられる大きなバックボーンとなる経験となります。


 本題に戻ります。
脳というのは、物事をまず全体的に、大きく把握してからでないと、理解できない特性がありますということなのですが、この脳の特性を知っている様々な事に応用が利きます。

 私の経験なのですが、山歩きをした最初の頃は、山野の草木の区別が全くつきませんでした。
 詳しい方々、親切に教えてくれるのですが、なかなか覚えられません。
その時の私の失敗は、ひとつひとつの草木の名前・・・・・つまりは、細部から覚えようとしました。それが失敗の原因でした。
 「山野草」と「樹木」ならば、誰でも区別が出来ます。
まず、「山野草」は今時点で開花しているものから覚えるようにしました。
その最初が「山アジサイ」でした。これは家の庭にある額アジサイの原種のようなモノですから、直ぐに覚えることが出来ました。「山ツツジ」なども同様ですね。
それから、自分の気に入った花・・・・・ツリフネ草、イワタバコ、ミズヒキソウだけを覚えてしまうと、非常に楽に覚えることが出来ました。その他はその他大勢でパスするんですからね。気持ちもラクです。
 「樹木」の場合は、「針葉樹」か「広葉樹」かという大まかな部分で、「針葉樹」には「松」「杉」「檜」くらいしかありませんから、これで良しとして、「広葉樹」の中から、まずは「ブナ」を覚えました。その日は、一日中、ブナとブナ以外という分類にしたのです。
そうすると、ブナにも色々あることが解りました。
 おそらく、こんな風にしないで、眼にした順番に草木の名前を教えて貰っても、さっぱりと次の登山までには忘れてしまったことでしょうが、大まかに大別したことと、一度覚えた草木のみを反復してインプットするという方法ですね。

 「学習法」に関しても同様ですね。
この脳の特性を理解し、応用すれば素晴らしく効果的な学習法が身に付きます。
上手くすれば、一生の記憶に残ります。
 逆に、細部中心の断片的な学習法を取れば、その時には理解したモノでも、記憶には残らなくなりますので、テストの点は取れても、テストが終わってしまえば忘れてしまって実際の役には立ちません。それこそが最も時間の無駄というモノです。
人生そのものの無駄となります。
 
 そこで、予定にはなかったのですが、次章で「脳力開発」式に、脳の特性を応用した効果的な学習法を説いてみたいと思います。 


(文責:高田雅夫)



「脳力開発」 第9章 「脳は消去法で学習する」
「脳力開発」 第11章 「脳力開発式学習法」へ続く・・・・


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