昔から「あの人は腹が据わっている。」とか「あの人は腹が出来ている。」というように、日本人は腹をとても意識して暮らしてきた民族です。
「腹を割って話そう。」というもの、ここ丹田という場所に特別な意味を見いだしていたと言えますね。
そのような大事な場所・・・丹田に「ゆっくりと・・・・・大きく・・・・・新鮮な空気を送り込むような気持ちで行う呼吸法」のお勧めです。
この丹田呼吸法をすることで、2つの大きな効果が得られます。
まず第一に・・・・・精神が安定します。
第二に・・・・・5分間程度の実践でほとんどの方が「身体が温まった。」と言われます。
これは・・・・・血行が良くなったのです。
丹田呼吸法の為の基本は「姿勢」です。
正座もしくは、椅子に座った状態であっても、必ず背筋をピンと伸ばし背骨を真っすぐに立て実践下さい。
目は軽く閉じるか、もしくは、半眼の状態で視線を下に・・・が好ましいです。
では・・・・・口から静かに、長く、ゆっくり大きく息を吐き出して下さい。その時に手を「丹田」(下腹)に当てて置いて下さい。丹田が少しへこむくらいに息を吐ききって下さい。
吐ききったら、一拍おいてから、次に鼻から静かに大きく、ゆっくりと息を吸い込んで下さい。
今度は丹田(下腹)が大きく膨らむのが感じられますね。
では・・・・これを5分間繰り返して見て下さい。
終わったら、静かに眼を開けるか、視線を元に戻します。
その際に、どうか感じ取って見て下さい。
丹田呼吸法をする前と、やった後の感じ方の違いを・・・・・・・この自分の感覚を確認することがとても大事な事なんです。
以上で丹田呼吸法のエクササイズ編を終了します。
あとは、いかに、実行するかだけですね。
(文責:高田雅夫)
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