ブログとは本来、ホームページ同様、リンクによって他のホームページと繋がっていなければ第三者に見てもらうことが困難です。そこで、コメント機能やトラックバック機能（逆リンク）を用いて自分のブログの存在を知らせると共にアクセスを誘導するほか、楽天日記の「日記リンク」機能や、yahoo!ブログやアメーバブログの読者機能のようなリンク機能を用いてコミュニティサイトのように個人（ブログ）間を行き来できるようにしていることがあります。ちなみに、コミュニティサイトとは、カフェスタやぱどタウンのようなものです。コミュニティサイト内では、地域や趣味のカテゴリで分けられた仮想社会に住んだような感じで情報の発信や交換を行います。また、アバターと呼ばれるネット上の自分の化身を自分の好きなように作って別の自分を演じることが出来ます。
　基本的にはコミュニティサイトでは、一つのログインＩＤ、一つのコミュニティにつき、自分のスペースは一つしか持てませんし、カスタマイズには限界があります。他方でＳＮＳの場合は、あくまで自分のブログが主体であり、ＳＮＳに出向くという形をとるため、いくつかのＳＮＳに参加することも出来ますし、同じＳＮＳ内で分かれたいくつかの仮想社会（ソーシャル）に参加することが出来ます。ちなみにＳＮＳの代表的なものに、FC2ネットワーク やmixi（ミクシィ）などがあります。

　このようなＳＮＳを有効活用すれば、読者機能などのコミュニティサイト的な要素がないブログ（FC2ブログ、ライブドア・ブログなど）でも、比較的容易に自分のブログへアクセスを誘導することが出来ます。何より、ホームページの場合と違って、アクセスアップのために検索エンジンに登録したり、相互リンクをしたり面倒なことが無く、RSSという機能を使って自動的にＳＮＳ内のスレッドに自分のブログの記事タイトルなどを反映させることが出来ます。このような検索エンジン対策的なことはもちろん、本来の目的である、自分と同じ趣味や属性の人たちと、ブログサービス提供会社の枠を超えて、素人が簡単にネット社会を形成できるというのが大きな楽しみです。

　ブログのように個人が運営するものの場合は、そこに「荒らし」がやってきたり、レンタル・ブログ・サービスによっては独特の雰囲気があったりして馴染めないことが多々ありますが、ＳＮＳの場合はバーチャルであるとは言え、結構、社会化されているというか、一定のモラルが常にキープされている傾向があります。安心して利用できる反面、自らのネチケットには十分注意して楽しんで参加しましょう。


（文責：芝谷浩）